翔んだのは私

人生つらすぎる…この季節が苦手な彼女はぐったりしていた。
「いや、ダメダメ！気分転換しないと、こんな時はチョコミントとレッ◯ブルよね♡」

一休みして、チョコミントとレッド◯ルを開けようとした彼女は、失敗に気付いて後悔した。

なぜ？

＊メロトロンさんの「詰めたのは私」「運んだのは私」「触れたのは私のオマージュです。
メロトロンさん、オマージュ許可ありがとうございました！

彼女は、秋冬になると気分が落ち込むタイプ。
気分転換に一泊旅行にでも行こうと、郊外に向かう電車に乗った。
大きめのボストンバッグに大好きなレッドブ◯とチョコミントを入れ、足元に置いた。
外は風が冷たそうだが、車内は暖かく、ついうとうとしてしまった。

（喉が渇いたなぁ…飲むか…熱っ！！！）

取り出したレ○ドブルのアルミ缶は、足下から吹き出す暖房の熱風で熱くなっていた。

（あ、まって、じゃあもしかしてチョコミントは…）

そう、悪い予感は的中するもので、チョコミントはべったりと溶けてしまっていた。