かにお君はある日雨が降ってから、カタツムリのことをマイマイと呼んでいたのが、デンデンムシと呼ぶようになった。いったいなぜ?
*Q5 クインテールさんのリサイクルです。
転載元: 「【伝わりますか?リサイクル】it's rainin' more than ever」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10450
*一緒に傘に入れてくれた「まいちゃん」のニックネーム、「まいまい」と同じ名前を口にするのは、なんか恥ずかしいから。
「うえーっ どうしよ 傘持ってないよ…」
急な雨に戸惑い、かにおは店の軒先で雨宿りしていた。
「あれ、かにお君?傘、持ってないの?」
そう声をかけてきたのは、クラスメイトのまいだった。
可愛くて明るいまいは、いつもみんなの人気者だ。おとなしいかにおは、ほとんど口を聞いたこともない。
「家同じ方向だったよね?傘入ってく?」
かにおは、そんなまいが自分の家の方向まで知っていたことに少し驚いた。
「え、いいよ、そんなの…」
「まだやみそうにないよ?一緒帰ろう!」
まいの勢いに押され、かにおはまいの傘に入った。
一緒に歩いていたのは、5分だったのか10分だったのかわからない。
かにおは、ほとんど口を聞くこともなかった。
すると、急に向こうから大人の女の人が声をかけてきた。
「まいまーい あ、よかった、傘持ってたのね」
「もーお母さん、その呼び方やめて」
「あ、もう僕の家すぐそこだから。どうもありがとう!!また明日!」
「え あ うん かにお君、気をつけて!」
そうか。家ではまいまいって言われてるのか。
クラスメイトは誰も知らないのかな。
翌日も雨だった。壁にはカタツムリが這っている。
「おはよーかにお君!今日はちゃんと傘持ってるね!…何見てるの?」
「あ、まいちゃん、おはよう。ま…でんでんむしだよ。」