二人が出会ったのはただの偶然。
女が男を見たときの最初の印象は「ガラが悪い、近づきたくないような青年」だった。
しかし、男が近づき声をかけてくると、一転して女は男に強い好感をいだくことになった。
女は微笑んでこの後の自分の予定を伝える。男はそれを聞くとうなずき、元いた場所に戻っていった。
ほどなくして女はその場を離れたのだが、それを最後に二人は会うことはなかった。
そしてそれは女にとって意外なことではなく、そもそも再び男と出会うとは少しも思っていなかった。
女が伝えた自分の予定は本当のことだったのに、どういうことだろう?
転載元: 「Contemporary Love Story」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10834「どうぞ」
老婆が電車で立っていると、前に座っていた青年が席を立ち、そう声をかけて席を譲ってくれた。
(あら、ガラが悪いと思っていたけど、思いやりのある人なのね)
老婆は青年に向かって微笑みかけ「次で降りますから」と言った。青年はそれを聞いて元の席に座った。
電車を降りたあと、老婆は青年のことをすぐに忘れてしまった。
しかし、似た雰囲気の男を街で見かけることがあると、あの時のことを思い出し、暖かい気持ちになるのだった。